第60回全国高等学校PTA連合会大会報告

日 時   平成22年8月19日(木)〜21日(土)
場 所   東京武道館

大会テーマ

「人間力を育てて作ろう 大きな輪」

 〜家庭・学校・地域・社会 

     心と心をつなげよう〜
東京都立府中西高校による合唱風景
大会の様子
 全国から1万有余人の会員が集い、第60回全国高等学校PTA連合会大会東京大会が開催され、大きな成果を収めました。
 今、子どもたちを取り巻く環境が変わりつつあり、加えて保護者の意識の変化も見逃せない。子どもたちに求められるものは「生きる力」、「柔軟性」、それを支える「人間力」である。そして、これらは、家庭、学校、地域が連携する中で育まれるものである。
 子育ての究極の目的は子どもたちの精神的・社会的自立である。以下これらに向けて宣言がなされた。
東京武道館前にて

大会宣言

一、子どもたちの「命」と「身体」を守る。
   子どもたちの生きる力を育み、自らの「命」と「身体」を守る知識と術を身につけ る活動を
   支援する。
一、子どもたちの精神的・社会的「自立」を促す。
   子育ての究極の目的が子どもたちの精神的・社会的自立であることを保護者に発信し啓
   発活動を行う。
一、子どもたちの育つ「場」や「機会」を支援、提供する。
   子どもたちに内在するさまざまな能力を発揮し開花させる「場」や「機会」を提供する。
一、子育ては親育て、子どもたちが身近に接する親、保護者が自らの「人間力」向上に努め
   る。
   「子育ては親育て、まずは我々自身が育つこそ」を自覚し、視野を広げ、自らの「人間力」
   を高める活動を推進する。
一、社会的な仕組みの整備、改善、向上への働きかけを行う。
   我々は、上記の活動の中で、さまざまな社会的な仕組みの整備、改善、向上が必要と判
   断されるものに対し、関係諸団体への働きかけを行い整備改善に努める。
基調講演(1日目) 東京武道館
講演者  トヨタ自動車株式会社 
     取締役会長  張 富士夫氏
演 題「今の新社会人の長所・短所〜企業が求める有為な人材とは」
感想
 
 社長の経歴をまじえながら本題について語られました。日本企業の特徴は、社員を大事にするということ。アメリカは選べる文化であることに反し、日本は育てる文化である。現役が次の世代を育て、恩返しにまた世代を育てる繰り返しである。理屈よりも実践で、自分の目で見て考える事が大事。何事も勉強と実践の繰り返しである。人の中に入り、根気よく続け、経験を重ねる事により人への感謝が生まれる。そうした人材が企業に求められている。
「現在の社員は次世代の教育をしなさい。次から次と人の教育が企業では大事である。」 ウサギと亀の話しで亀のゆっくりゆっくりの仕事が大切であるとの事でした…
(現地現物)必ず自分自身の眼で現地で確認する事が会社では大切である。 1980年から10年渡米をされたそうですが 、日本とアメリカの違いに気付かれたそうです。日本は育てる文化、アメリカは選ぶ文化との事でした。
小木曽達也
 全国研修会に参加し、便利な社会が人間関係をなくしていくということを感じました。人と紡ぐことの億劫さとまずは自分が向き合いながら、楽しみながら、私も次の世代を育てていくことを忘れず生きたいと思いました。
奥村 里美
第4分科会 日比谷公会堂
テーマ 家庭教育とPTA
大丈夫 保護者が変われば子どももかわる
発表者
 宮城県宮城第一高等学校 PTA会長 千葉博幸氏
・我が子の「自主自律」を手助けできるように
 千葉県立士気高等学校  PTA会長 海藤敬一氏
・携帯電話に関する実態
 福井県立勝山南高等学校 PTA会長 玉崎ちあき氏
・子どもたちと共に夢を描くPTA
 広島県向原高等学校   PTA会長 奥田竜三氏
・家庭教育とPTA「今、保護者としてするべき事は?
第4分科会に参加した感想
 今回の分科会の発表の中で、親の立場からの考えに対して色々いい意見がありました。
 たとえば@子どもが家庭で文句を言ったり弱音を吐くのは大事で、一緒に巣立って行くAルールとマナーを家庭で決める。B一度でなく何度も話し合う。Cいけないことを、いけないと言う。D「ありがとう」の言葉は大事。E過保護、過干渉をやめる。F失敗の中から成功が生まれる。G後ではなく今。など分かっていても、自分の子どもには、なかなか出来ないことを聞き、少しでも子どもの成長に役立てたいと思います。又、最近問題になっている携帯電話の取り組みでは、登校時に門で電源をオフにし、下校時でオンにするなど、各校の取り組みが紹介され参考になりました。学校とPTAの関係では、子どもの活動に家庭が関わる事と、PTA活動とは別と言う意見があり、大変残念に思いました。 最後に、今回の大会に参加させていただき多くの事を学ぶことができ、とても有意義な大会でした。ありがとうございました。
伏屋 幸一 日比谷公会堂前にて
記念講演(2日目) 東京武道館
講演者 京都大学大学院医学研究科准教授
             木原雅子氏
演題 子どもに失われつつあるもの?
忍耐力、気力、人間力
 感想
 経済的成長や快適な現代的生活と引き換えに子どもを取り巻く環境が大きく変化しつつあります。問題児と言われる子どもたちも誰もが最初から好きでそうなったのではないと思います。家庭内の問題、人間関係の希薄さ。思い返して下さい。子どもさんが生まれてきたその時の事を・・・・。待ち望んで生まれてきてくれた子どもさんが泣いていませんか?悩んでいませんか?まずは私たち大人が変わり、子どもたちが子どもらしく暮らせるよう、しっかりとした家庭を築き、学校・地域の方たちと連携を取り、見守り、声かけをしながら未来の担い手を育てていきましょう。貴重な時間を共に同席できた事に感謝します。ありがとうございました。
福井有宝子
 

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